December 26, 2016, 1:00 pm
![P10307822]()
「実際にお客様と接すると、『もっとこうすれば』と企画のアイデアも浮かび、有意義な時間だった」とは、プレタメーカーの
ベラのデザイナー、宮川真弓さん。9月の創業40周年を機に、復刻版の制作やホームページの刷新などを実施。「ショップの役に立てば」と、取引先専門店に出向いての受注会も初めて行った。試着を勧めながら着こなしなどをアドバイスする中で、世代や体形の違いによる袖や着丈のちょっとしたサイズ感、顔色によるウェアの色合いなどでヒントを得た。若い頃は勉強のために市場に出ることが多いが、「20代、30代と40代では感じることは違ってくる」と、キャリアを積んでも外に出ていくことの大切さを改めて実感。始めは接客に戸惑いもあったが、会話も弾み、「機会があればまた出向きたい」という。 (2016/12/27)
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December 27, 2016, 1:00 pm
![村山トレンザ社長]()
「ブランドの若返りが決め手」と語るのは、
トレンザの村山雅春社長。英国の紳士服ブランド「オースチンリード」の高級ライン「オースチンリード・シグネチャー」を伊勢丹新宿本店メンズ館に開設しているが、今秋には若々しくフィット感があるライン「オースチンリード・カット」のショップを阪急メンズ東京に開設した。「新しい挑戦。出足も順調」という。今秋冬商戦ではオーダースーツも順調。「当社の前身である三幸衣料は業界で率先してサイズオーダーを手掛けた歴史がある」と強調。パターンオーダーやイージーオーダーなどが伸びている背景について「顧客の好みに合う商品を提供できて、メーカー側にも製品在庫リスクが減る利点がある」と指摘する。 (2016/12/28)
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![パブロ・クリエーション社長ボイス用]()
「当社としては為替が思い切って円安に進んでくれた方がやりやすい」と話すのは、ネクタイメーカー、
パブロ・クリエーションの藏田和哲社長。ネクタイ市場が縮小する一方、「円高が進むとコンペチターが増えてしまう。販売先専門店のネクタイの販売数量が大きく変わる訳ではないので、円安の方が専業の強みがさらに出せる」という。同社が重視しているのは「品質と納期」。「例えば、ある大手専門店向けの販売では当社の不良品率が最も低い」と言う。16年3~10月は売り上げが前年を上回るペースで推移している。紳士服専門店向けの販売はおおむね順調で、中には大きく伸ばした16年2月期から、さらに取引額が伸びる見通しの大手専門店もある。 (2017/01/04)
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![畠山巧 (1)]()
「学生のデザイン力をさらに伸ばすためにも、コンテストのアイテムを広げることに挑戦して欲しい」と語るのは、
テ・アッシュ・デラメゾンの畠山巧代表。全国4カ所のファッションデザインコンテストの審査委員長を務めて感じるのは「応募した服飾専門学校の学生の作品の90%がドレス」であること。ドレスは「見やすくて、見栄えがすることが背景にある」と指摘する。しかし、「実際の市場では、アウター、インナー、ボトムのコーディネートが多いし、セットアップのスタイル画では、アイテムやカラー、ディテールのバランスをとる力を見ることができる」という。「ドレス部門とコーディネート部門に分ける」など、コンテストの内容にも工夫が必要とアドバイスする。 (2017/01/05)
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![トリンプ土居(16年12月)]()
「快適さを切り口にした商品をより強めていく」と話すのは、締め付けのない快適な着用感が売りのインナー「スロギー・ゼロフィール」が16年9月に累計販売枚数200万を超えた
トリンプ・インターナショナル・ジャパンの土居健人社長。16年は「15年の2倍以上の売り上げを記録」し、「オフタイム、長距離移動、ヨガ、ゆかた着用時など様々なシーンで」着用されるようになっているという。ブラジャー全体に占める比率も、16年には2%超と高まり、存在感を増した。スロギー・ゼロフィール以外でも17年は快適を打ち出すインナーを充実する。シート状ワイヤでバストを支える「ワンダーメイク」の新作や、夏には「軽さや涼しさという快適性」の提供にも力を入れる。 (2017/01/06)
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![モデリア平尾社長]()
「よそと比べて高いと言われるが…」と苦笑いするのは、大阪でサンプル・小ロット縫製を手掛ける
モデリアの平尾鉄兵社長。「もちろん納期は重要だが、何よりも〝服の顔〟を最優先したものづくりをしたい。価格よりも、これがうちの一番の生命線」と言う。大阪と神戸の中心地に工場を持つ珍しいメーカー。神戸工場は一部外国人技能実修生を採用していたが、今後は「日本人中心に縫製のレベルアップ、技術蓄積にもう一度力を入れていく」方針だ。神戸工場は2棟あり、1棟は現在空いている状態。「自分が買い物に行く時も含めて、これだというメンズパンツが見つからない。この1棟を使ってオリジナルの商品もできないか」。異業種から転向、祖父から続く仕事を守っていくために、模索を続けている。 (2017/01/10)
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January 10, 2017, 1:00 pm
![小宮写真]()
「ファッションのブームの法則が通用しなくなった」と語るのは、ファッションカタリストで、
ベースメントラボの小宮班誌代表。これまでは「特定の街にカウンターカルチャーとしての特質を持ったスタイルが登場し、メディアによって拡散されていく」という「地域性×属性の法則」があったと指摘。例えば、みゆき族(銀座)、ヒッピー(新宿)、ニュートラ(神戸)、ハマトラ(横浜)、DCブーム(原宿・渋谷)、渋カジ(渋谷)、ギャル系(渋谷)、青文字系(原宿)のように。しかし最近はネット系メディアの普及で、地域や情報などの差が縮小し、ブームが起こりにくくなったという。その上で、今求められているのは「事業範囲を狭く考えず、柳のような柔軟性を持ったビジネス」と強調する。 (2017/1/11)
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January 11, 2017, 1:00 pm
![添田栄光堂社長]()
「ネクタイは、春夏物が秋冬物より売り上げが大きい」と語るのは、
栄光堂の添田純一社長。春夏物は、11月末に売り場に投入、クールビズが始まる前の4月まで販売が続く。クリスマスやバレンタインデーなど販促イベントも多い。5~9月はクールビズで「実質休み」となる。秋冬物の販売期間は実質10~12月の3カ月間で短い。それだけに「春夏物は重要で、しっかり販売していく」という。昨秋冬商戦で「ネクタイはメンズ全体の中では売り上げがいい方」であり、17年春夏物では「既存ブランドを伸ばすことを基本に、新規ブランドを育てていく」考え。既存ブランドでは「エポカ・ウォモやニューヨーカー、キミジマ・コレクションが前年実績を上回って好調」という。 (2017/01/12)
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January 12, 2017, 1:00 pm
![OLYMPUS DIGITAL CAMERA]()
「いい物を作るために何が必要か、率直に意見を出し合える関係を築いていければ」と話すのは、婦人靴卸の
オギツの荻津裕一社長。この間の情勢を反映し、「婦人靴市場も何が起こるか分からない。どんなものが売れるか、どうやって売るのか、原点に帰って考えないと」と気を引き締める。昨年、植物染めの生地を使ったスニーカーなど新企画が実績を上げ、「市況が悪くても打つ手はあった。ただ柔軟性を持って追加納品できなかった」と振り返る。消費の傾向から感じるのは「商品価値とは別の、コト的な要素への関心の強さ」だ。そこを深堀りするために「我々だけでなく、作り手であるメーカーの提案、売り場の声、それぞれのアイデアを物作りに生かしたい」。 (2017/01/13)
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January 16, 2017, 1:00 pm
![横川正紀]()
「1社でシンプルに事業を進め、各ブランドの連携をより密にする」というのは、
ウェルカムの横川正紀代表。先月、グループのインテリア雑貨販売を主力とするウェルカムと食物販、カフェを展開するディーンアンドデルーカジャパンを経営統合し、新生ウェルカムが始動した。管理を統一し、事業はインテリア雑貨、食物販、外食・ホスピタリティーの3部門に分けた。「例えば食品であれば『ディーンアンドデルーカ』(D&D)と食品も扱う『トゥデイズスペシャル』などを一体で運営し、業態間の連携で効果を上げたい」。D&Dでは新たに和食材店や新カフェをオープン、「ジョージズ」でも食品を扱う店を手掛け、新たな取り組みを始めた。一体運営でさらに成長を目指す。 (2017/01/17)
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January 17, 2017, 1:00 pm
![仏婦人プレタポルテ連盟ピエールフランソワ・ル・ルエ会長]()
「使命はファッション商品の輸出を発展させること」と、
仏婦人プレタポルテ連盟のピエールフランソワ・ル・ルエ会長。昨年6月に新たに選出され、このほど東京で開かれた「モード・イン・フランス」17~18年秋冬展のために来日した。同展は会場をこれまでのホテルからホールに移し、出展者も2割増えた。「日本は世界でも重要な市場」と位置づけ、日本のニーズに合った商品も揃える。ECをはじめとする流通、卸の仕組みの変化への対応も急ぐ。ECはフランスでもレディスファッションの17%を占める。「売る場所を一つ増やすという発想でなく、コミュニケーションの場として力を入れるべき」。連盟のホームページの日本語版も新たに作りたいと話す。(2017/01/18)
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January 18, 2017, 1:00 pm
![木村会長兼社長]()
「我々の仕事は人がいなければできない。会社やブランドを買うとは、つまりは人に対して投資をすること」と話すのは、
ジャパンイマジネーションの木村達央会長兼社長。民事再生法の適用を申請していたレディス製造・小売りのディータイムスシー東京から、16年秋に「ナイン」「デイシー」事業の譲渡を受けた。「M&A(企業の合併・買収)の提案を受けることはこれまでもあったが、人がいなくなってしまった抜け殻のブランドは買っても仕方がない。今回はスタッフも顧客もしっかり残っている」ことから決断した。「ブランドそのものに問題があったわけではないので、仕入れ資金を入れれば、回復は時間の問題」と見る。実際、16年11月のルミネカードの10%オフキャンペーンでは手応えを得たという。 (2017/01/19)
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January 19, 2017, 1:00 pm
![オプト野口さん]()
「キーワードはインスタジェニック(インスタグラム映えすること)。ユーザーにとってインスタグラムは、自己表現や情報収集したり、憧れを見つける場になっている」と話すのは、大手インターネット広告代理店
オプトでSNS(交流サイト)コンサルティングなどを手掛ける野口陽介ソーシャルメディア事業部部長。インスタグラムの登場で、ユーザーの検索の仕方も変わった。欲しい物を探す時に公式サイトではなく、ハッシュタグを使って探す傾向が強まり、そこから購買に至ることもある。企業はインスタグラムを上手に活用すれば「売り上げにつなげられる」。中でもアパレル企業は「ビジュアルでコミュニケーションを取るインスタとは相性がいい。商品そのものがクリエイティブだから、コンテンツに困ることはない」と説く。(2017/01/20)
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January 23, 2017, 1:00 pm
![ビームス]()
「ファッションとは衣食住と考えている」と話すのは、
ビームスの窪浩志上級執行役員社長室室長クリエイティブディレクター。名古屋婦人子供服工業組合の新年講演会で強調した。昨今は雑貨、家具、観葉植物、書籍、コーヒーを扱う「いわゆるライフスタイルショップが全国的に増えている」と指摘。ビームスも早くからレコードレーベルを立ち上げるなど新たな分野に挑戦を続けている。その中で「洋服以外でカルチャー、トレンドを発信し、なおかつ洋服と同じような立ち位置のファッション感を提供する」ことが求められていると感じている。簡単なことではないが、「今何が求められているのか、日頃から情報をキャッチする意識が大切」と力を込める。 (2017/01/24)
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January 24, 2017, 1:00 pm
![水野誠一さん]()
「考え方をちょっと変えて、新しい価値観を作ることが大切」と語るのは、
西武百貨店元社長で、コンサルティングなどのIMAの水野誠一代表。新しいファッションとライフスタイルについて発信する企画「カラート71プロジェクト」の新年初回のワークショップで講演した。著書「否常識のススメ」で示した現代社会における課題を掘り起こしながら、「成長から成熟へ、文明から文化へ」をテーマにファッションビジネスの行方を語った。なかでも強調したのは、服の低価格化が進み、量が勝負になる現状への危惧だ。「利益が出ているのは、どこかでとんでもない不利益があるから。作った服の40%が売れないような無駄をやり続けると、しわ寄せが起こる。売り上げの最大化を目指すのではなく、利益の適正化を考えたい」と語った。 (2017/01/25)
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January 25, 2017, 1:00 pm
![マキ・モデリストオフィスの牧勝則代表]()
「オーダースーツに参入する工場は増加している。しかし日本の縫製工場の生産能力には限界があるため、海外の工場の出番になりそうだ」と話すのは、紳士スーツの生産管理や技術指導を主力とする
マキ・モデリストオフィスの牧勝則代表。「特に中国の紳士スーツの縫製工場は、グレードの高い服作りに全力を注いでいる」。牧氏が指導する北京の工場では日本や欧米向けのラインで毛芯縫製にシフトしている。「中国では毛芯縫製は一部に限られ、これから優位性を発揮できる」とみる。「毛芯縫製とともに、付加価値の高いオーダースーツへの対応は中国の工場の次の方向性として重要性が増している」。日本でもオーダースーツブームだ。「バブル崩壊などの困難を乗り越えてきた国内工場は優良なところがほとんど」のため、「新たなステージで海外と勝負する時代を迎えようとしている」(2017/01/26)
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January 26, 2017, 1:10 pm
![ボイス用画像]()
「〝起動〟をテーマにした16年は様々なプロジェクトがスタートしたが、それらが具体的に機能するにはもうひと踏ん張りが必要」と言うのは、
ドームの安田秀一代表取締役CEO(最高経営責任者)。課題の一つに「商習慣の壁により効率が悪くなっているスポーツ流通改革」を挙げる。ドームでは「経済産業省と連携し、メーカー・小売りの枠組みを超えて、EDI(電子データ交換)や物流の効率化」を進める。ベンチマークは米スポーツ流通。「設計段階からメーカーと店舗が連携し、業界共通のデータを使用するなどだいぶ先を行く」と、急成長中の大手小売り、ディックス・スポーティング・グッズを例に説明する。「スポーツが日本を改革すると信じ、今年は〝アンダードッグ〟(弱者)となって戦っていきたい」とした。 (2017/01/27)
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January 29, 2017, 5:01 pm
![ザローラ]()
「ローカリゼーションが成功の重要な要素」とは、シンガポールを拠点に、インドネシア、マレーシア、ブルネイ、フィリピン、香港、台湾でファッションECサイト「ザローラ」を展開する
ザローラグループのトップバイヤー、ジョバンニ・マッシーロ氏。1月に開かれた総合展示会「香港ファッションウィーク秋冬」のセミナーに登壇し、越境ECのポイントを語った。「市場に合わせて多様な言語、インターフェイスを提供している。国、地域で異なる支払い方法にも対応するように配慮している」という。「ザローラ」は9カ国語に対応、支払い方法はVISA、マスターカードなど19種類ある。月間サイト訪問者数は3000万人で、16年1~9月の商品取扱高は19億6600万 ユーロ (前期比34・4%増)。最近は「韓国ブランドのバイイングを積極化している」という。 (2017/01/30)
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January 30, 2017, 1:00 pm
![今晴美さん]()
「体形が人よりも大きいことを気に病まずにファッションを楽しむ、〝ぽちゃティブ〟な女性が増えて欲しい」とは、ぶんか社のぽっちゃり女子向けファッション誌『ラ・ファーファ』の今晴美編集局第一編集部統括編集長。ぽちゃティブとは、「ふくよかな体形をポジティブにとらえ、アクティブに活動しようという考え方」のこと。16年秋から、アズノゥアズのLサイズ「アズノゥアズ・オオラカ」と協業し、市場を盛り上げるプロジェクトを始めている。一環でモデルオーディションの最終選考イベントを2月11日に東京の「ラフォーレミュージアム原宿」で開く。「プラスサイズ市場の今後10年をけん引してくれるような〝ぽちゃティブ女子〟を発掘・育成していく」考えだ。 (2017/01/31)
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January 31, 2017, 1:00 pm
![DSCN0102]()
「今後、アパレルメーカーはコートをヒットさせないと、生き残っていけないと思う」と話すのは、
アイランドユニヴァースの村山幸三社長。16~17年秋冬向けコートが好調だった、主力ブランドの「CCクロス」の取り組みを聞くと「企画段階で他社が重衣料に力を入れないという情報が入り、そこに商機があると直感した」という。そこで「他社が手を付けない重衣料に特化した戦略を立て、それが当たった」。リスクは覚悟の上で、在庫を準備してこれで売っていくと決めた。結果、生産戦略と販売戦略が合致して成功した。リスクの裏にはチャンスがある。「中堅アパレルの役割は大手メーカーとは異なり、機敏に動いて、新しい市場を開拓すること。企業の戦略自体が会社のカラーになる」と卸ビジネスの再構築に力を入れる。 (2017/02/01)
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