
「バイヤーさんからはコト(の提案)が欲しいとよく言われる。でも、モノとコトとの連想ゲームから新しい商品が出てくる」と語るのは三松商事の小堀元裕社長。〝モノからコトへ〟と、「コトの発想」の重要性が強調されているなかで、その二つの「連想ゲームこそが肝要」と指摘する。例えば同社が今年発売したNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」のネクタイ。浜松市を中心に順調に立ち上がった。「ネクタイはモノだが、直虎のネクタイはコトが付いた商品。モノだけからは発想が生まれないのだから、コトを付けるしかない」と指摘。昨年はネコのキャラクターのネクタイを発売し、売り上げの一部を動物愛護団体に寄付した。「コトだけ考えていても、モノだけ考えていてもアイデアは生まれてこない」と強調する。(2017/03/07)